肝腫瘍に対する定位放射線治療における治療成績と肝機能の解析:後ろ向き観察研究
2025年3月6日ver.1.1
研究課題名
肝腫瘍に対する定位放射線治療における治療成績と肝機能の解析:後ろ向き観察研究
研究の対象となる方
2013年1月から2024年8月の間に島根大学医学部附属病院で肝腫瘍に対して根治的な放射線治療を受けられた方
研究の目的・意義
本研究では、肝腫瘍に対する定位放射線治療における治療効果や治療前後の肝機能の変化を調べることを目的としています。
現状では集学的治療の一つして定位放射線治療が行われています。その他の治療が難しい方でも放射線治療であれば治療できる可能性があります。肝腫瘍に対する定位放射線治療の有用性を示すことが出来れば、今後の治療選択において役立つ可能性があります。
研究の方法
2013年1月から2024年8月の間に島根大学医学部附属病院で肝腫瘍に対して根治的な放射線治療を受けられた方が対象となります。
カルテより画像情報や診療データ(年齢、Performance Status(ECOG)、病歴、肝腫瘍の病期、現病歴、既往症、併存症、内服歴、家族歴、生活歴、身体所見、血液検査、超音波検査、病理検査、放射線治療開始時期、放射線治療終了日、外部照射の投与線量)を取得します。
取得した情報から半年後または1年後の治療部位における無増悪生存期間、定位放射線治療終了後の肝機能について解析を行います。
研究開始以前に取得された情報を用いるため、今回の研究によって対象の方にとって特別の利益や不利益は生じません。
収集したデータは、島根大学医学部放射線腫瘍学講座内の外部から容易にアクセスできないPCに保管します。PCにはセキュリティを設定し、パスワードで使用可能な研究者を制限します。研究対象者リストはデータとは別に、施錠可能な場所で研究責任者が適切に保管します。外部への持ち出しは行いません。
研究に関するデータ及び関連資料(研究に関する手続き資料を含む)は、研究結果の最終報告を行ってから10年間は保管し、その後保管の必要性がなくなった時点で研究対象者の識別が不可能な状態で廃棄(消去)します。
研究の期間
2025年4月(研究許可後)~2027年3月
研究の公表
この研究から得られた結果は、医学関係の学会や医学雑誌などで公表します。その際にあなたのお名前など個人を識別できる情報を使用することはありません。
研究組織
この研究は次の機関が行います。
- 研究責任者:島根大学医学部放射線腫瘍学講座 玉置幸久
- 研究事務局:島根大学医学部放射線腫瘍学講座 園山陽子
情報の利用停止
ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。
2025年11月27日より開催される第38回日本放射線腫瘍学会にて発表予定であり、2027年3月末までに医学雑誌への公表を行う予定です。これらの機会に情報を利用してほしくない場合は、2025年10月末までにお願いいたします。それ以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります。
相談・連絡先
この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。
研究責任者:玉置 幸久
島根大学医学部放射線腫瘍学講座/附属病院放射線治療科
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2582