80歳以上の高齢者の肺腫瘍に対する定位放射線治療に関する後方視的解析
2023年5月10日ver.1.0
2023年5月10日ver.1.1
研究課題名
80歳以上の高齢者の肺腫瘍に対する定位放射線治療に関する後方視的解析
研究の対象となる方
2012年1月から2023年4月まで島根大学医学部附属病院でI期肺癌または少数の転移性肺腫瘍に対して定位放射線治療が行われた方
研究の目的・意義
I期肺癌に対する定位放射線治療は根治手術が困難な症例に対して一般に行われています。また転移性肺腫瘍については転移数が2-3個と少数の状態の場合に定位放射線治療が行われています。これまでの報告では80歳未満を含む研究が多く、80歳以上の高齢者に限定した定位放射線治療の研究は十分に行われていません。今回、当院で実施した80歳以上の方の肺腫瘍に対する定位照射の治療成績や有害事象を評価するために研究を行います。
本研究は、高齢者に対する肺定位放射線治療の効果や副作用について調べることで、高齢者に対する適切な治療法を確立する一助となることを目的としています。
研究の方法
2012年1月から2023年4月までに島根大学医学部附属病院で肺腫瘍に対して定位放射線治療を行った方のカルテや治療計画装置から下記の情報を取得します。
年齢、病歴(現病歴、既往症、併存症、内服歴、家族歴、生活歴、身体所見、血液検査、画像検査、生理検査、病理検査)、病期、放射線治療開始時期、放射線治療終了時期、放射線治療終了後のフォローアップ期間、放射線治療及び終了後の経過(再発の有無、有害事象の有無など)、病変に照射された線量、正常組織に照射された線量
研究開始以前に取得された情報を用いるため、今回の研究によって対象の方にとって特別の利益や不利益は生じません。
収集したデータは、島根大学医学部放射線腫瘍学講座内の外部から容易にアクセスできないPCに保管します。PCにはセキュリティを設定し、パスワードで使用可能な研究者が適切に保管します。研究対象者リストはデータとは別に、施錠可能な場所で研究責任者が適切に保管する。外部への持ち出しは行いません。
研究に関するデータ及び関連資料(研究に関する手続き資料を含む)は、研究の終了を報告してから少なくとも10年間保管し、その後保管の必要性がなくなった時点で研究対象者の識別が不可能な状態で廃棄(消去)します
研究の期間
2023年5月(研究許可後)~2025年12月31日
研究の公表
この研究から得られた結果は、医学関係の学会や医学雑誌などで公表します。その際にあなたのお名前など個人を識別できる情報を使用することはありません。
研究組織
この研究は次の機関が行います。
研究責任者:
島根大学医学部放射線腫瘍学講座 玉置 幸久
情報の利用停止
ご自身の情報をこの研究に利用してほしくない場合には、ご本人または代理人の方からお申し出いただければ利用を停止することができます。
なお、利用停止のお申し出は2023年10月31日までにお願い致します。以降は解析・結果の公表を行うため、情報の一部を削除することができず、ご要望に沿えないことがあります
相談・連絡先
この研究について、詳しいことをお知りになりたい方、ご自身の情報を研究に利用してほしくない方、その他ご質問のある方は次の担当者にご連絡ください。
研究責任者:玉置幸久
島根大学医学部放射線腫瘍学講座/附属病院放射線治療科
〒693-8501 島根県出雲市塩冶町89-1
電話 0853-20-2582