大きく臨床研究と、基礎研究の2方向からの研究を、関係各科や他機関と協力しながら進めています。

臨床研究として

  1. 照射回数や照射頻度、線量分割や総線量、照射範囲による影響
  2. 照射方法(IMRT、定位照射、小線源治療)の影響
  3. 薬物併用に関する研究
  4. 補助療法による影響について、それぞれ効果の程度、副作用の種類や出方、程度について、後ろ向き調査、前向き調査を行いながら解析し研究しています(多領域の癌腫に及ぶ)。

 上記を通じて、今後のガイドラインや標準治療の策定、教科書の改訂等の研究班として活動しています。

基礎研究として

 放射線治療の効果の程度、有害事象の出方や程度は、個々の患者で大きく異なります。癌・肉腫の組織型や病巣の位置、病期など、疾患そのものの違いによる影響は勿論あります。同じ組織型、同じような治療でも、効果の程度、有害事象の出方、たとえば皮膚炎や粘膜炎、肺炎などの程度は、個人により大きく異なります。X線に抵抗性の肉腫なども、過酸化水素などの放射線増感剤を使用すれば効果があがると報告されています。

そこで

  1. どうすれば効果が期待できるのか
  2. 何が副作用を増悪させるのか
  3. 何が副作用を抑制してくれるのか

をin vivo実験やin vitro実験、遺伝子解析を行いながら、そのメカニズムを解明すべく、研究解析しています。