県内外の広い範囲から、可能な限り多くの患者さんを診察・治療させていただくために、当科では完全予約制をとらせていただいています。
放射線治療の適応の有無の相談や、患者様への放射線治療の説明依頼は、書面を通じて、ご依頼いただいています。

下記は一般的な流れです。個々で異なる場合があります。

当院内での流れ

  1. 担当科の先生から、カルテ上の『放射線治療依頼書』にて放射線治療のご相談をいただきます(緊急の場合、まずは電話相談下さい)。
  2. 当科内で、予め患者さまの概要をカルテから把握させていただきます。
  3. 担当科と治療の方針を確認します。必要に応じて追加の検査を施行いただく場合があります。
  4. 患者様の当科への受診日(初回診察日)と、適応がある場合は放射線治療開始日を決定します。
  5. 患者さま・ご家族に当科に受診いただき、放射線治療の説明と診察をさせていただきます。
  6. 説明を聞いて治療を希望されたら、同意書をいただき、同日、準備のためのCTSを撮像します。
  7. CTSの画像を用いて当科スタッフで照射プログラムを策定し、検証作業を経て、治療機器に設定をします。 
  8. 患者さまは治療開始日まで数回受診いただくこともあります。照射に関するすべての準備が整えば、放射線治療開始となります。 

という流れです。

 今後の治療方針を決める上での放射線治療の説明のみの受診の場合は、ここで終了です。当院での放射線治療を希望されたら、改めて、担当科の先生から『放射線治療依頼書』をいただいて、上記の流れになります。

 上記の手順により、担当科の先生と充分に方針を検討してから当科に受診いただくシステムになっておりますので、患者様に担当科と一貫したご説明を行うことができ、患者さまにとりましては、放射線治療開始までの当科への受診が最小限で済むことから、体力的に厳しい患者さんや、遠方から来院される患者さんやご家族にとりましても負担の軽減となっています。

他院から当科での放射線治療をご相談いただく場合

 ご相談いただく患者さんの疾患を担当している、当院での診療科にまずはご紹介いただき、その科から当科に、所定の書面を用いて、上記の流れでご相談いただくようにお願いしています。それは放射線治療に数週間~2か月間要し、その期間中に薬物療法の併用が必要であったり、身体的・精神的症状の変化に総合的に対応するために、その疾患の担当の診療科へまずはご相談いただくことをお勧めしています。

 ただし、当科の医局員が診療支援にお邪魔している病院様におかれましては、病院様に設置している放射線治療相談外来を利用していただれば、迅速にそして依頼医のお手間を少なくして、放射線治療の適応相談ができる体制をとっておりますので是非ご利用ください。

 その他、該当疾患の当院での診療科や、診療の流れにつきまして、ご不明な点は下記連絡先まで、ご相談ください。

島根大学医学部附属病院 放射線治療科 受付 0853-20-2002